韓国で社会現象だと呼ばれるほど話題になったチョ・ナムジュ作家の
長編小説「82年生まれ、キム・ジヨン」の日本版を読みました。

昨年12月に日本で発刊された後、SNSを通じて一気に話題になり
日本でも13万部を越え、各書店では大きな見出しで話題になっている。

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主人公は、82年生まれのキム・ジヨン
彼女は、至って平凡な女性です。

小説は、ある言葉をきっかけに心のバランスを崩したキム・ジヨンが、
通院先の精神科医に語った記録が描かれています。
33歳になった彼女の人生を辿るにつれ、女性の人生に立ちはだかるものを
ドキュメンタリー映画を観ているかのように淡々と語られていく小説でした。

キム・ジヨンの暮らしを通じて感じた韓国社会の構造を想像し、そして、自分自身もまた
日本において経験してきた差別や不平等、困難を考えさせられた一冊でした。

いや、韓国だけではない!と思っています。

事実、私の実家の方では、男尊女卑が強く残っていました。
親戚で集まると男性たちは座敷でご飯を食べ、女性たちは台所でご飯を食べていましたし、
何時代?と言われるかもしれませんが、実際のところ女より男、長女の私より弟の方が
大事にされていました。この本の中にもあるジヨンの弟と同じように、
なんでも弟から…と言うのは同じ。
ある日、進学の事を相談した祖父に「女に学はいらない」と言われ
私はその事がきっかけで、家を出て上京するのを決めました。
そして、女性がキャリアを積める職場を選んで就職しました。

結局、好きだった仕事を結婚や子育てで続けることができなかったのは確か。
そして、今も好きなことをやりたい…と考えてはいるけど、なかなか思うようには進まない。


「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んで、
今もまだ変わらないであろう韓国の現実がよくわかりました。
その本の内容と自分のエピソードが重なるものが、そこには沢山あり、
女性をとりまく社会のしくみは韓国も日本も変わらないのでは・・・とも思いました。

でも、理解できないことも多々あります。
ベストセラーだからか?韓国ネット社会の過剰な反応には、ちょっと?です。
例えば昨年、Red Velvetのアイリーンが、ファンミで「82年生まれ、キム・ジヨン」を
読んだと語ったそうで、ネット上では「フェミニストだ」などと非難を受けたそうです。

この作品は、すでに映画化も決まっているそうで、主役となるキム・ジヨンを演じる
チョン・ユミさんのSNSにも悪意のあるコメント中傷があったとニュースになっていました。

わたし的には、チョン・ユミさんのジヨン役に大賛成です!
彼女の演技力ならお墨付きですし、ジヨンのイメージにピッタリですから。
しかも、キム・ジヨンの夫チョン・デヒョン役をコン・ユさんが演じます。

是非、日本でも同時上映を期待したいところです!!