映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」の試写会に行ってきました。

題材が光州事件という事だったので、ちょっと身構えして行きましたが、
このポスター見て、あの事件とのギャップとも思えるソン・ガンホの笑顔と光州の青空…
どうして、こんなにも明るい笑顔なんだろうか?と物語の展開にとても興味が沸きました。
そして、映画を観終わった時、ヤラレタ!ソン・ガンホすげ〜!って感動した作品です。

タクシー運転手2

(この記事にはストーリーに関する内容が含まれています。)


さて時は1980年5月、ソウルのタクシードライバーマンソプ(ソン・ガンホ)は
父子家庭、11歳の娘を男手一つで育てているが…家賃も滞納中の貧しい生活。
そんな時、通行禁止時間までに韓国南部の光州市内に行ってくれたら10万払うというお客を
同業者から横取りし、ドイツ人を乗せて光州へ。

ドイツ人記者ユルゲン・ヒンツぺーターは当時、東京支局で勤務していました。
記者仲間から、韓国の光州でデモが起きているという話を聞いたぺーターは、
すぐさまソウルに飛びタクシーで光州まで向かいます。しかし、英語が話せると言っていた
ドライバーは訳の分からない変な英語で意思の疎通ができず、道中、衝突を繰り返します。
そして光州につくなり、ドライバーの男はペーターを置いてソウルへ帰ろうとしたことで、
二人は険悪な感じに・・・
そんな時に彼らが目撃したのは、想像を絶する地獄でした。


タクシー運転手6

【光州事件】
1979年10月26日、パク・チョンヒ大統領が暗殺され、軍部の一部勢力がクーデターで事実上、
政権の実権を握ると、軍事政権の復活を警戒する学生らの民主化デモは韓国全土に拡大。
1980年5月17日、軍の実権を握っていたチョン・ドゥファンは、非常戒厳令を全国に拡大し
キム・ヨンサムら有力政治家を軟禁し連行。
民主化を求める学生デモはさらに激化し南部の光州では、空挺部隊が投入され、
市民への発砲などで多くの死者、行方不明者が出た。(ハフポスト参考)




監督は、「義兄弟」や「映画は映画だ」のチャン・フン監督です。
「光州事件」で事件の真実に命がけで迫ったドイツ人ジャーナリストのぺーターと、
彼と行動を共にした韓国人タクシー運転手マンソプの実話がベースになっています。

タクシー運転手1

当時、メディアも情報統制されていたので、韓国内でも光州市内で何が起きていたのか
わからなかったんですね。 何も知らなかったから他人事だった事件・・・
新聞、そしてテレビのニュースまでデタラメだったなんて、39年前にしろ日本では
考えにくい事件です。
ソン・ガンホの笑顔には、何も知らなかったソウル市民の姿が映っているのかな。
また、この事件には北朝鮮による関与説もあり、今、北朝鮮との和解モードに盛り上がる中、
韓国の闇に包まれた歴史が見え隠れしますね。

もう一度、スクリーンで是非とも観に行きたいと思っています。