何も感じなくなってしまった。
潤うときめきも込み上げる感情も
受け止めるまでに時間がかかってしまったのは
年老いた脳みそをいたわる優しい闇を彷徨い続けていたから
頑張ってもどうにもならない時もある
それでも前に進むしかないから
これからは気ままな旅を…
そして
ひとつだけ言えること
何をしても君を想っていた
優しい闇 佐野元春
優しい闇が訪れる
恋人たちの懐に
静まり返ったいつもの街に
夜空に星が綺麗だ
人の営みは続くよ
運命の果てに泳ぐふたり
月の毛皮に包まって
今夜も夜を一跨ぎ
何もかも変わってしまった
あれから何もかも変わってしまった
ひとつだけ言えること
この心
どこにいても君を想っていた
なんだろう
人はあまりに傲慢だ
帰り道を失くしているのも知らずに
なぜだろう
人はあまりに残酷だ
約束の未来なんてどこにも無いのに
優しい闇が訪れる
君と僕との間に
夜空の月が鮮やかに
君の体を照らしてる
ごらん
また欲張りたちが意味もなく吠え出してる
ここに一人あそこに一人
野蛮な闇に満ちてゆく
何もかも変わってしまった
あれから何もかも変わってしまった
ひとつだけ言えること
この心
何をしても君を想っていた
なんだろう
人はあまりに傲慢だ
帰り道を失くしているのも知らずに
なぜだろう
人はあまりに残酷だ
約束の未来なんてどこにも無いのに
なんだろう
暗闇にそっと包まれて
誰もが痛みを感じている夜
なんだろう
ひとつだけ言えること
この心
どんな時も君を想っていた
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